あわてない、あわてない・・・
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函館市中学校英語教育研究会発行の英研会報(平成26年3月発行)より
「学びのヒントはブナの葉にある」
会長 安達克佳
この冬は寒暖の差がひときわ厳しく、道の至る所が氷に覆われました。
雪国育ちの私たちは無意識に氷の上で歩き方を変えています。
足をあまり上げずにすり足で進む。誰かに教わったわけでもないのに、
何度も足をとられ転んだ痛い経験から身に付けた技と言えます。
さて、私には心に残るドキュメンタリー番組があります。一人の女子
大生が初めてボランティア活動をします。番組はそれを取材したもの
です。
大津波の被害を受けた東北地方のある町でのことです。彼女たち大学
生約十名は水産加工場を支援しました。
がれきが床一面を覆っていました。そこに力なく肩を落とした一人の
男性がいました。その加工場の社長さんでした。がっかりとした様子
に学生は声もかけられません。
そのかわり、彼らは汗まみれ、泥まみれになり黙々とがれきを取り除
く作業を続けました。
数時間後、加工場は驚くほどきれいになりました。社長の顔が少しだ
け明るくなった気がしました。
「こんなにきれいにしてくれてありがとう。あんたたちのおかげだ。
泥だらけにさせてしまったね。申し訳ない。
でも、あんたたちを見ていて、いつになるかわからないけど、もう一
回やってみる気になった。本当にありがとう。」と、彼はお礼を言い
ました。
そう言われた女子大生は、「こんなに喜んでいただけるとは思いませ
んでした。やれることをやっただけです。」と応えていました。
一回目の支援はこうして終わりました。時をおいて、彼女は二回目の
支援に赴き、あの社長と再会し、しっかりと抱き合いました。まるで
家族のようでした。
人は誰かに必要とされていると感じる時、強い力を発揮するものです。
それを「生きがい」と呼ぶのかも知れません。この番組を見て強くそ
う感じました。
学ぶことの目的は高校や大学合格ではなく、その先にあります。私は
しあわせになるためだと考えます。
しあわせとは何か。それには答えはありません。人それぞれで違って
いるからです。
でも、人のために何かできることを学び、身につけることは、しあわ
せに近づくことだと思います。感謝の言葉をもらった時、誰でもうれ
しい気持ちになるからです。
では、学び方のコツとはなんでしょう。そのヒントはブナの葉にある
と思います。水をすくう時の「手のひら」のような形をしています。
それがブナの葉です。葉から枝を伝って木の幹に、そして、幹から木
の根本まで雨水は導かれ、そこに蓄えられます。
ブナ林が森のダムと言われる所以(ゆえん)です。素直な気持ちで受け
入れる心が大切です。
人生は学びの連続です。学んだことは人生で役に立ちます。教師は子
どもたちの学ぶ力を育む手伝いをしています。やがて彼らが独り立ち
し、私たちを追い抜いていくのが何よりの楽しみです。
そして、人生は選択の積み重ねです。英語を通してより広く世の中を
知ることで判断力が高まることを願っています。
子どもたちにがんばらせるには、教師はその倍の努力をする覚悟が必
要です。自分のペースでいいですから、一歩ずつ前進しましょう。
もうだめだとあきらめたら、葉の向きは逆さになり、学んだことは流
れ落ちてしまいます。
迷ったら、誰かに相談しましょう。あるいは本を読みましょう。でも、
続けることが何よりも大切です。継続は力となります。
あの震災で多くの漁師さんが舟を失いました。全国から支援の舟が贈
られました。その中に函館市の舟もあるのです。
昨年の「英語でつながろう 函館 2013」でも、市民の方々や企
業からたくさんの支えを頂きました。このご恩は英語教育でお返しし
たいと強く願っています。
中英研会員の皆さまのご協力に感謝申し上げます。
会長職も3年目を終了します。
私は今後の中英研の発展および函館市の子どもたちの英語教育の向上
には、さらなる小・中・高の連携が不可欠と考えております。
そのために4年後の函館市英語教育研究大会「英語でつながろう 函館
2017」の開催を考えております。
昨年の研究大会でレールを敷くことができました。
会員からは自主的に学習会開催の要望があがっています。
授業候補者に名乗りを上げている方もいます。
前回以上に、早い段階から入念な準備をして成功に向け努力したいです。
それには、皆さまのご理解と協力が不可欠です。
本日、常任委員会を開催します。
そこでは、「英語でつながろう 函館 2013」についての反省と課題に
ついて討議されます。
私からは「英語でつながろう 函館 2017」の開催意義についても
説明する予定です。
内容については、来年度の総会で周知する予定です。
年度末で業務が錯綜していることでしょう。
休む時間も必要です。
睡眠不足等にご注意願います。
「学びのヒントはブナの葉にある」
会長 安達克佳
この冬は寒暖の差がひときわ厳しく、道の至る所が氷に覆われました。
雪国育ちの私たちは無意識に氷の上で歩き方を変えています。
足をあまり上げずにすり足で進む。誰かに教わったわけでもないのに、
何度も足をとられ転んだ痛い経験から身に付けた技と言えます。
さて、私には心に残るドキュメンタリー番組があります。一人の女子
大生が初めてボランティア活動をします。番組はそれを取材したもの
です。
大津波の被害を受けた東北地方のある町でのことです。彼女たち大学
生約十名は水産加工場を支援しました。
がれきが床一面を覆っていました。そこに力なく肩を落とした一人の
男性がいました。その加工場の社長さんでした。がっかりとした様子
に学生は声もかけられません。
そのかわり、彼らは汗まみれ、泥まみれになり黙々とがれきを取り除
く作業を続けました。
数時間後、加工場は驚くほどきれいになりました。社長の顔が少しだ
け明るくなった気がしました。
「こんなにきれいにしてくれてありがとう。あんたたちのおかげだ。
泥だらけにさせてしまったね。申し訳ない。
でも、あんたたちを見ていて、いつになるかわからないけど、もう一
回やってみる気になった。本当にありがとう。」と、彼はお礼を言い
ました。
そう言われた女子大生は、「こんなに喜んでいただけるとは思いませ
んでした。やれることをやっただけです。」と応えていました。
一回目の支援はこうして終わりました。時をおいて、彼女は二回目の
支援に赴き、あの社長と再会し、しっかりと抱き合いました。まるで
家族のようでした。
人は誰かに必要とされていると感じる時、強い力を発揮するものです。
それを「生きがい」と呼ぶのかも知れません。この番組を見て強くそ
う感じました。
学ぶことの目的は高校や大学合格ではなく、その先にあります。私は
しあわせになるためだと考えます。
しあわせとは何か。それには答えはありません。人それぞれで違って
いるからです。
でも、人のために何かできることを学び、身につけることは、しあわ
せに近づくことだと思います。感謝の言葉をもらった時、誰でもうれ
しい気持ちになるからです。
では、学び方のコツとはなんでしょう。そのヒントはブナの葉にある
と思います。水をすくう時の「手のひら」のような形をしています。
それがブナの葉です。葉から枝を伝って木の幹に、そして、幹から木
の根本まで雨水は導かれ、そこに蓄えられます。
ブナ林が森のダムと言われる所以(ゆえん)です。素直な気持ちで受け
入れる心が大切です。
人生は学びの連続です。学んだことは人生で役に立ちます。教師は子
どもたちの学ぶ力を育む手伝いをしています。やがて彼らが独り立ち
し、私たちを追い抜いていくのが何よりの楽しみです。
そして、人生は選択の積み重ねです。英語を通してより広く世の中を
知ることで判断力が高まることを願っています。
子どもたちにがんばらせるには、教師はその倍の努力をする覚悟が必
要です。自分のペースでいいですから、一歩ずつ前進しましょう。
もうだめだとあきらめたら、葉の向きは逆さになり、学んだことは流
れ落ちてしまいます。
迷ったら、誰かに相談しましょう。あるいは本を読みましょう。でも、
続けることが何よりも大切です。継続は力となります。
あの震災で多くの漁師さんが舟を失いました。全国から支援の舟が贈
られました。その中に函館市の舟もあるのです。
昨年の「英語でつながろう 函館 2013」でも、市民の方々や企
業からたくさんの支えを頂きました。このご恩は英語教育でお返しし
たいと強く願っています。
中英研会員の皆さまのご協力に感謝申し上げます。
会長職も3年目を終了します。
私は今後の中英研の発展および函館市の子どもたちの英語教育の向上
には、さらなる小・中・高の連携が不可欠と考えております。
そのために4年後の函館市英語教育研究大会「英語でつながろう 函館
2017」の開催を考えております。
昨年の研究大会でレールを敷くことができました。
会員からは自主的に学習会開催の要望があがっています。
授業候補者に名乗りを上げている方もいます。
前回以上に、早い段階から入念な準備をして成功に向け努力したいです。
それには、皆さまのご理解と協力が不可欠です。
本日、常任委員会を開催します。
そこでは、「英語でつながろう 函館 2013」についての反省と課題に
ついて討議されます。
私からは「英語でつながろう 函館 2017」の開催意義についても
説明する予定です。
内容については、来年度の総会で周知する予定です。
年度末で業務が錯綜していることでしょう。
休む時間も必要です。
睡眠不足等にご注意願います。
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プロフィール
HN:
あんときのワタリ
年齢:
67
HP:
性別:
男性
誕生日:
1957/06/08
職業:
函館市立西中学校 校長
趣味:
スノボ 水泳 カラオケ
自己紹介:
平成22年度4月から函館市中学校英語教育研究会会長に就任いたしました。
よろしくお願いいたします。
よろしくお願いいたします。
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