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10月28日(金)の附属函館中学校の授業研究会で
パフォーマンス評価が取り扱われます。

私の事前学習用に探したら、以下の説明を見つけました。
研究会前におさえておきましょう。

以下の説明を見つけました。
アドレスは後日、記載します。

ライブドアのブログに載っていました。

2010年08月19日

パフォーマンス評価
 
平成元年の指導要領改訂にともない,指導要録も改訂になりました。
この内容が現在も続いていることを考えると,この改訂が大きな意味を
持っていることが分かります。

指導要録は,それまで相対評価による5段階評価,加えて観点別個人内
評価だったものが,観点別の絶対的評価に変わったのです。このころから,
評価をどうするかという関心が現場で起こり,それまでのペーパーテスト
から,新しい評価のありようが模索されたのです。

しかし,絶対評価をどうするのかというのは,教師にとっても保護者にとっ
ても難問でした。

「教師によって基準がばらつくのではないか」
「何をどう評価すればいいのか」
などです。

そして,形成的評価やポートフォリオ評価などが話題となるのですが,その
話題の一つが,パフォーマンス評価です。今回,松下佳代氏がそれについて
の著作を出されているので,それを参考にしながら,パフォーマンス評価に
ついて考えてみたいと思います。引用している文献は,松下佳代『パフォー
マンス評価 ?子どもの思考と表現を評価する?』日本標準ブックレット,2007 
です。

パフォーマンス評価について,アイススケートのフィギュアの採点のような
ものだと説明しています。分かりやすい説明です。つまり演技にあたるのが
パフォーマンスで,それを評価するのがパフォーマンス評価なのです。

松下は,学力には「見える学力」と「見えにくい学力」があると言います。
これもよく言われていることです。ペーパーテストで測定できるのは,「見
える学力」だけです。関心や態度,思考や判断などは,「見えにくい学力」
になるわけです。

この「見えにくい学力」をパフォーマンス課題をすることによって可視化し,
そのパフォーマンスを解釈することで評価しようというわけです。

ただ,この評価は,それほど新しいものではありません。1993年にウィギン
スが出版しています。日本でも,そのような名前はついていませんが,理科
の実験の技能の評価や,作文の評価,などがパフォーマンス評価に相当します。

松下は,評価をするのにパフォーマンス課題をつくり,それを評価するルーブ
リックをつくり,子どもたちにパフォーマンスさせます。その後,ルーブリッ
クに照らし合わせて3人以上の教師で評価し,それをつきあわせるグループ・
モデレーションで決定していくのです。

このように説明や定義をの後,事例を提示しながら説明していきますが,
パフォーマンス評価については,私も研究をしてきていますので,疑問に思う
こともたくさんあります。

まず,なぜウィギンスの引用がないのかということです。パフォーマンス評価
と言えば,ウィギンスです。グループ・モデレーションの概念もウィギンスが
示しています。

次に,ルーブリックと言って提示してあるのは,観点については説明がありま
せん。この観点のことをクライテリオンと呼びますが,それをどのように導出
するのか,なぜその観点になっているのかということが明らかになっていない
のです。補説すると,クライテリオンが観点でルーブリックが基準です。

そうすると,ルーブリックとして示されているのは,評価の枠組みです。
つまり,表の列にクライテリオンが,表の行にルーブリックがあるわけです。
これをひとまとめにして,ルーブリックというのには,無理があります。

さらに,パフォーマンス評価は客観性がないのですが,信頼性の問題で妥当性
があればいいと,ウィギンスもギップスも言っています。この妥当性が,教師
同士,教師と保護者との関係をつくったり,その関係に依拠して評価したりで
き,重要なのです。また,概念的には,信頼性の中に,客観性,主観性,妥当
性などが含まれる概念なのです。

ところで,松下も述べているのように,パフォーマンス評価は,実践するのに
困難な問題がたくさんあります。例えば,「多くの時間と労力を要する」「課
題数が制限される」「客観テストに比べると信頼性が低い」「ルーブリック作
りが難しい」「言語による場面設定にはいくつかの問題がある」などです。

特に,「多くの時間と労力を要する」というのは現場にとって,一番の問題です。
ただでさえ,現場の教師には時間がない,忙しいと報告されているのに,それに
加えて時間と労力がかかるとなると,まず取り組めないのです。

逆に言うと,手間をかけずに取り組む方法が重要なのです。それを提示できないと,
現場になかなか広がっていかないのです。この点については,私案があります。
全てを説明することはまたの機会にしますが,簡単に言うと次のようなことです。

◯パフォーマンス課題を,日々の授業の中の発表や態度も含み込んで日常化する。
つまり,普通の授業をしながら,パフォーマンス評価の視点で見ていくというこ
とです。
◯ルーブリックは,教師の経験則と雑談からつくりあげる。
◯評価の道具として,板書を活用する。

松下の説明だけでは,なかなか取り組めないと思いますが,パフォーマンス評価には,
子どもの学びを促すことが可能であり,有効な評価活動だと思います。もう少し詳し
く言うと,ポートフォリオ評価を方略とする真正の評価を中核に,日々のパフォーマ
ンス評価を加味しながら評価するというものです。
 


 

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年齢:
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男性
誕生日:
1957/06/08
職業:
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趣味:
スノボ 水泳 カラオケ
自己紹介:
 平成22年度4月から函館市中学校英語教育研究会会長に就任いたしました。
 よろしくお願いいたします。
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