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あわてない、あわてない・・・
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(前略)
生徒は、間違った時、教師に質問してくる。「え、何で間違っているんですか」、
「先生、これどう考えたらいいんですか」と生徒が言った時、「前に説明した
はずだけどな~」と言えば、ノートを開いて必要な情報を探し始める。

それが、板書を写させる意味だということがわかるまで何年かかったであろうか。

つまり、板書はteacher-centeredな授業ではなく、student-centeredな授業でこそ、写した価値が出てくる。間違うからこそ学習は深まる。間違うからこそ理解が深まる。英語はそういう教科である。

(中略)

さらに、面白いことに、生徒はノートを見て自分のミスに気づき、訂正したものが
合っていたら、「よっしゃ、正解。やったぜ」などと喜色満面で言うのである。

つまり、訂正できたのは自分の手柄だと思うのである。

前述の例で言うと、私が「He playing tennis、ではなく、He is playing tennisだろ」と言うと、生徒は「あ、本当だ」と言って消しゴムを使うけれど、
実はこの時、頭も心もほとんど動いていないので、同じミスを繰り返す。

一方、「何か抜けているぞ。12月に写したノートを見てみ」と言うと、生徒はその
ページを開き、板書を写したものを読むうちに、「あ、分かった、isが抜けていたと
思って訂正し、
「先生、先生、Please check my answer again.」と私を呼ぶ。
「よし、分かったか?お、isが抜けていることに気がついたな。すばらしい!
マル!」

教師にそう言われたら、生徒は答えを自分の力で見つけたぞ、と誇らしい気持ちになる。

「そうだった、He is playing tennisだよな~」と分かった時、自分の字でノートに書かれた「現在進行形 公式:am/are/is + 動詞ing、意味:~している最中だ、しているところだ」という文字は、写した当時の何倍もの強烈さで生徒の脳に刻み込まれる。

これが「学習者心理」であり、「頭と心が動く授業である。」

「『(英語)授業改革論 田尻悟郎 著 pp 11-12』 教育出版 1,800円

信ずる者は救われる・・・まずは、書籍を読んで、「まねぶ」から「学ぶ」へ。
何度読んでも、いい味してますよ、この本は・・・。
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性別:
男性
誕生日:
1957/06/08
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函館市立西中学校  校長
趣味:
スノボ 水泳 カラオケ
自己紹介:
 平成22年度4月から函館市中学校英語教育研究会会長に就任いたしました。
 よろしくお願いいたします。
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